黒字でも倒産する――その背景に何があるのか?
中小企業の経営支援を行う中小企業診断士、税理士、経営コンサルタントの皆さま。
「利益が出ているのに倒産してしまう企業」を目の当たりにしたことはありませんか?
「黒字なのに、資金が足りず給与が払えない」
「設備投資のタイミングが悪く、手元資金が枯渇」
「銀行返済や税金支払いが集中し、キャッシュが底をついた」
このような「黒字倒産」は、損益計算上の利益と、実際の現金の流れ(キャッシュフロー)の違いを軽視していることに起因します。中小企業経営において、資金繰りの見通しと対策は「利益を出す」こと以上に重要です。
本記事では、「黒字倒産を防ぐ」ために社外CFOが果たすべき役割と、実務で押さえるべきポイントを整理します。
黒字倒産を招く3つの典型パターン
① 売上はあるがキャッシュが入らない(売掛金偏重型)
✅ 原因:売上拡大に伴い売掛金が膨張。現金化が遅れ、支払いが先行する。
✅ 社外CFOとしての対応:
・売掛金回収サイトの短縮交渉
・ファクタリングなどの債権流動化手段の検討
・売上成長と資金繰りのバランスを見直す
② 過剰な設備投資による資金の圧迫(固定費過大型)
✅ 原因:将来の売上を見越して借入をして設備投資→売上が想定を下回り、資金繰り悪化。
✅ 社外CFOとしての対応:
・設備投資のROI(投資収益率)を事前に数値で検証
・リース・補助金活用などの初期費用圧縮手段を提案
・投資実行前に資金繰りへの影響をシミュレーション
③ 税金・借入返済・賞与などの「資金集中月」に対応できない(資金需要予測不足型)
✅ 原因:事前に資金の流れを把握しておらず、一時的な資金ショートを招く。
✅ 社外CFOとしての対応:
・毎月の資金繰り表の作成と定期的な更新
・年間の資金需要カレンダーの作成
・資金ショートが予想される月の事前資金調達(融資・リース等)
社外CFOが押さえるべき実務ポイント
1. 資金繰り表は「毎月作る」から「常に更新する」へ
・月末ベースの形式ではなく、資金の出入りに応じて日々更新可能な体制を提案
・会計データだけでなく、請求書発行・入金予定・支払い予定を管理対象に含める
2. キャッシュフロー計算書を読みこなし、利益とのズレを見抜く
・営業CF・投資CF・財務CFの構造を理解し、企業の資金構造を可視化
・「黒字=健全経営」と誤解する経営者に、キャッシュフロー視点の説明を行う
3. 「損益中心の経営判断」から「キャッシュ中心の意思決定」へ導く
・事業計画にキャッシュフロー予測を組み込み、資金調達のタイミングと額を設計
・固定費や投資判断において、「キャッシュで返せるか」を最優先視点にする
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黒字倒産を防ぎ、中小企業の経営基盤を安定させるためには、財務とキャッシュフローに強い支援者=社外CFOの存在が欠かせません。
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✅ キャッシュフローと損益の違いを踏まえた経営支援手法
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